原発と放射能を考えるページ   No.2

放射能の話 - H.N

2012/07/01 (Sun) 13:26:43

上滝君、N君の話に関連して、

H.Nは、「原子核物理学」を専攻しておりました。
昨年の3.11の後、すぐに環境放射線を計測しております。1年前のHPですが、
http://w3-sogo.kct.ac.jp/~nakamura/KCT_radioactivity_level/
をご覧ください。
職場では、関東に親戚、友人、知人を持つ人たちから、
本当はどのくらい危険でどのくらい安全なのか聞かれるので、
学内講演会を去年の6月にしました。

今回の事故は人災と思っておりますが、
核アレルギーが過ぎるとも思っています。
北九州市がガレキを受け入れるのに大反対の気持ちは分かりますが、
東北の人たちのことを考えると受け入れて当たり前と思っています。
(この前の総放射能量は、最大あったとして、
私の学生実験用に持っている放射能以下です)

九州は東京の2倍位天然の放射能があります。
これくらいの量を人類は数100万年浴び続けています。
こういう事実を国民レベルで知る必要があると思います。
紫外線は毒だから、真っ暗闇の洞窟で暮らしたい
といっているようなものです。


E君のお兄さん(研究室の先輩です)は、
反原発に近い啓蒙活動を盛んにしておられます。
25
年前のチェルノブイリの事故のときに書いた本の
福島第一にあわせた改訂版も昨年出されています。

H.Nは、「反原発」とは逆の立場に近いです。
玄海原発を作ったときから、チェルノブイリ級の事故を起こせば、
北部九州はなかったことにしないとダメなことは分かっていたはずです。
発電しなかったからといって安全なわけではありません。
今でも断水させれば、アウトです。(怖がらせてごめんなさい)

福島は最低10年かかります。去年の3月末には予想できたことです。

まだまだお伝えしたいことがたくさんあるのですが、
膨大な量になるので、
ここで質問されるか、
H.NのFB(フェースブック)かTWITTERででも質問ください
FB
はS君が立ち上げてくれた47会のメンバーになればすぐに分かります。

長くなりました。いったん去ります。

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フォームの終わりRe: 放射能の話 - N

2012/07/01 (Sun) 22:13:29

気楽に連想ゲーム風に、箇条書きで・・・。

*原発に限らず昨今の「科学の自走性」と呼ぶべきものは、例えば遺伝子操作などをとっても、人間の領域を超えて神の領域に迫ろうとするものがあります。「核アレルギーが過ぎる」のはヒューマンスケールを超えた、「生き物としての人間」の自然な防御反応だと思います。

*「フクシマの検証」にしても、「放射能の内部被曝」にしても、国から国民へ納得のいく説明というものが為されていません。まして、「原発推進派」と呼ばれている専門家から「311直後の事故説明」の不適切さに対して、反省の言葉を聞いたことがありません。

*今一番恐れている事は、国が「フクシマ原発震災」「東日本大震災」を奇貨として「反民主主義」的な方向へ舵を切りはじめたのではないか(政治用語で『ショックドクトリン』というらしい)、ということです。科学思想史の山本善隆氏(元東大全共闘議長)は今の状況を「原発ファシズム」と呼んでいます。

*昭和三陸沖津波の三年後の、昭和11年に「226事件」は起こっています。政党政治の混迷と昭和大恐慌。それらに追い討ちをかけた自然災害。当時の東北の経済状況が青年将校たちを駆り立てた背景でした。

*「フクシマが工程表通りに収束しないので、リクビダートル(原発清掃人:ロシア語)として60歳以上の老人が徴用される」という悪夢を、僕は時々見ます。チェルノブイリを収束させるのに、延6065万人かかったと聞きました。人海戦術を採用せざるを得ないとき、どこから人を集めるのだろうか。消防?警察?自衛隊?懲役人?・・・それとも団塊世代周辺??

*僕は、国民的議論が為されないままに「原発の再稼動」が始まること、を憂慮します。もし原発の存在が必要ならば、ドイツやデンマークのようなメリット/デメリットを提示しての開かれた議論あるいは国民投票が不可欠です。その声を挙げるべき人は、高度成長の恩恵にあずかった「戦争を知らない子供たち」だと思います。

とても長くなるので、face to face で、中村氏と議論したいところですが・・・

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Re: 放射能の話 - N

2012/07/02 (Mon) 06:13:25

H.N氏の発議の論点が「北九州がれき処理問題」であるならば、直近の見解があります。6月8日の佐賀市議会の一般質問で、震災瓦礫の受け入れ問題で、佐賀市の見解を問う質問があり、秀島市長が以下の見解をしめしましたので、情報としてご紹介します。

・・・・・・

秀島敏行市長は、被災地の1日も早い復興を願うものの、震災瓦礫の受け入れ問題については意見がある、と以下の考え方を示しました。

第1に、廃棄物は「自区内処理」が原則であり、なるべく地元やその近辺で処理、あるいは地盤かさ上げなどの活用をするべき。そうしてこそ、地元での雇用にもつながる。

第2に、地元でどうしても処理できないものは他自治体で支援するとしても、まずは近辺でやるべきではないか。遠くまで運ぶことによるCO2の排出やコストなどの問題がある。いきなり全国で広域処理を、という国の要請には疑問がある。

第3に、環境省がこの間、瓦礫の総量を当初の2050万トンから1680万トンに下方修正した。その中で、他県で処理してほしいという瓦礫の量も401万トンから247万トンに減っている。特に、可燃ごみは135万トンから43万トンへと激減しており、なんとかなるのではないか、と思える。

第4に、もし、佐賀市で受け入れるとすれば、可燃ごみであり高木瀬の清掃センターには5000トン/年の余力がある。しかし、いま、合併後の旧町村のゴミ処理施設の統合をめざし、高木瀬の清掃センターのある地元地域には、協力をお願いしているところであり、それを差し置いて被災地の瓦礫を受け入れることには抵抗が予想される。また、焼却灰の処分は、嘉瀬の最終処分場になるが、その地先には有明海の海苔漁場があり、漁協からは「慎重な対応を」との申し入れもあっている。

したがって、佐賀市としては気仙沼市と協定をむすんで、職員の派遣(2週間〜最長半年)をのべ58名行うなど、瓦礫受け入れとは別の形でできることを協力している。

どの自治体もジレンマを抱えながら対応に苦慮していると思うが、現時点での佐賀市での受け入れは困難と考えている。どうしても佐賀市が受け入れなければならないほどになれば、その時に考えたい。その時でも、自分だけの判断ではなく、多方面の意見を聞きながら対応していくことになる。

・・・・・・

 以上のような見解でした。いま、瓦礫を受けいれている自治体に対するさまざまな評価がなされていますが、佐賀市の特殊事情もあるとはいえ、ひとつの見識が示されていると思いました。放射能の線量ウンヌン以前の問題で、「がれき広域(焼却)処理問題」には疑義があります。

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Re: 放射能の話 - H.N

2012/07/02 (Mon) 08:27:41

Nくん コメント有難う。
もっとたくさんの人からコメント・反論・反発がくるかと思ってました。
フクシマ・原発に関連して、色んなコトを考えさせられます。
放射能に関しては、ONOFFかみたいに考える人が多いので、そうではないということをいいたかったのです。
そして、原子力工学の専門家ではないけど、物理をしている人たちは、自分たちで出きることをしていることも。
本当にFace2Faceで、色んな意見を出し合いたいものです。メイゼンの集いにも出たいけど、カミさんが右総代で行くだけで、、、まあ一心同体なのでいいか。
昔カミさんのお腹にいた付属物は、今は私のお腹に同居しています。

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Re: 放射能の話 - E

2012/07/02 (Mon) 10:39:27

「Eの兄貴の話が出てるよ。コメントしたら・・・」というので、久しぶりに(ゴメンナサイ)覗いてみました。
ワッ!!!
「たくさんの人から」の掲示板上での反応はたぶん無理だよ。ただ、これを見て、「自分はこう思う」と反応している人はたくさんいると思います。
兄貴のくしゃみがが聞こえるようだ。兄貴の本は、それまでに色々あった「反原発」の本とは違うユニークさがあって面白いとは思うよ。ブログもやってる。「ペガサス 豊島」で検索するとでてくるから、よかったら覗いてやってください。僕も若い頃からいろんな運動に関わってきたから、それに僕の義理の父母が福島にいて原発事故の被害者だから、それなりに思いはあります。今年は三回くらい行ったので、その時に、H.N君のような話をしてあげることもあります。ただ、マスコミを通して流す嘘、報じない真実、これは許せない。でも、やっぱり、Face2Faceがいい。
今週、こちらで「こぢんまり会」があるので、そこで最初の30分だけこの問題で議論しててみようっと。
お三方の発言をコピーして、討議の素材にさせてもらいます。いいですか?

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Re:E
- N

2012/07/02 (Mon) 11:45:06

Q:お三方の発言をコピーして、討議の素材にさせてもらいます。いいですか?

A:どうぞ。

EX:「たくさんの人から」の掲示板上での反応はたぶん無理だよ。ただ、これを見て、「自分はこう思う」と反応している人はたくさんいると思います。

A:僕も、そう、思います。それぞれの場所・機会を捉えて意見を交換するのがイイデスネ。311以降、デシャバリになろう、と決めました。この板でも、「空気を読まない」ことを発言するかも知れません。オユルシアレ!

 

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